理想の平屋ってどんなカタチ?
失敗例から学ぶ。
理想を詰め込んだ平屋の間取り
【設計のヒント】
平屋のメリットは、開放的な住空間であったり、家族のコミュニケーションがとりやすいなどが挙げられますが・・その反面(開放的である為に)防犯性が心配だったり、家族同士のプライバシーが確保しにくいなど、本来メリットだった部分が逆にデメリットに感じてしまうということも・・
今回は、平屋ならではの「失敗例」を参考に、理想の平屋設計のヒントを紹介します
「お洒落で暮らしやすい家が一番!」
機能的な家事動線や、楽しめる外部空間の取り入れ方、音が気にならない部屋同士のレイアウト方法など是非参考にしてみてください。
気に入った間取りの「良いとこどり」であなたのベストプランに!
目次
失敗例から学ぶ。

ワンフロアーに全ての要素を取り入れ創り上げる平屋の家づくり。
快適な平屋に仕上げるためには様々な工夫やアイデアが必要です
なかなか思い通りにまとまらない・・
平屋計画の難しさを感じている方も多いのでは?
では実際に平屋を建てた皆さんが感じた失敗、後悔ポイントはどんな事だったのでしょうか・・
▲住宅地に建てたら、二階建てに囲まれて日が当たらない。
▲土地いっぱいの面積になってしまい庭のスペースがなくなった。
▲洗濯物が周囲に丸見えで恥ずかしい。
▲リビング全体に大きな窓を取り付けたが、周囲の視線が気になってカーテンが閉めっぱなしに・・
▲寝室からトイレが遠くて不便だった
▲テレビが寝室側にあるので気を遣う。
▲キッチンの作業スペースが丸見えで恥ずかしい。
▲キッチンを寝室の近くにしたら洗浄機の音がうるさくて気になる
▲トイレのドアがリビングに面しているので、落ち着かない
▲浴室から自分の部屋までリビングを通る動線で来客時は困る。
▲個室を広く取ってしまい、収納スペースを作る余裕がなかった。
▲日当たりや風通しが悪い間取りになった・・
また、平屋を計画するうえで
不安や心配に思うベスト3として
防犯性、敷地の広さ、陽当りがあるようです
●防犯性
大きな開口部が多いと在宅状況が外に伝わりやすい住宅防犯に役立つ3要素
1音 防犯ブザーや音の出る砂利など活用
2光 センサーライトなど活用
3気配 死角になる開口部に注意(特に浴室窓など)●敷地の広さ
30坪~40坪の建築計画でも
最低60坪、理想を言えば80坪以上敷地の広さは必要●日当たりや風通し
平屋は暗くなる場所が出来やすい。
外部と面する部分を作る建物が土地いっぱいくる計画になりがち・・
南面以外からも採光を取り入れる工夫
失敗例から学ぶ。
理想を詰め込んだ平屋の間取り
おすすめ平屋 間取り概要
床面積 37.88坪
工事面積 42.51坪
部屋
LDK
ウォークスルー玄関クローク
トイレ 2か所
インナーテラス
寝室
ウォークインクローク
子供部屋 2部屋
洗面室(脱衣室別プラン)
バスルーム
ランドリールーム
スタディルーム
書斎
南入りプラン
建物外寸
幅 15.925㎜ 奥行 11.375㎜
4人家族想定の間取り
鳥瞰図
外観デザイン
おすすめ平屋の間取り
おしゃれで暮らしやすい家が一番!
外部と心地よく繋がる間取り
▲土地いっぱいの面積になってしまい庭のスペースがなくなった。
▲リビング全体に大きな窓を取り付けたが、周囲の視線が気になってカーテンが閉めっぱなしに・・
コの字プランの間取り
半屋外の心地いい空間
敷地に庭が取れない場合でも、コの字スペースが丁度いい広さの庭として楽しめます(草取りの心配もなし!)
コの字プランは室内の気配が外に伝わりにくいため、プライバシー確保と防犯面にも優れています。(外から完全に見えない間取りは逆に防犯性が悪くなる)

ガラスの種類選んでいますか?
窓の配置とガラスの種類
大きな開口はインナーテラスにのみに設置。小窓やハイサイド窓を最適な場所に取入れることで日中は照明の一切いらない明るい室内空間がつくれます。テラス以外の窓にカタガラスを採用すれば、カーテンがなくても外が気にならない部屋づくりが可能に。
エントランス~理想の収納
▲寝室からトイレが遠くて不便だった
▲収納不足・・いつも玄関が雑然としている
玄関軒の出
奥行もしっかり確保

玄関の軒の出は最低でも90㎝は確保したいところです。この間取りは軒の出180㎝で雨の日も安心。玄関の収納は用途別に計画(正面に飾り棚、左側に下駄箱、右側にはウォークインシューズクロークを配しています)
理想的な2か所のトイレ
平屋にも2か所のトイレが理想的。
ゲスト用を玄関、プライベート用は寝室近くに。トイレは玄関から直接見えない設計です。
おすすめ!玄関の手洗い
平屋の場合、洗面室とは別に手洗いスペース設置がおすすめ。出かける際の身支度チェック、帰宅後の手洗い、ゲスト用にも使えて便利。

シューズクローク
靴以外の物も片付けやすく
靴のまま出入りできる玄関収納。ウォークスルーシューズクロークは靴だけではなく、BBQの道具や自転車類、季節ごとに使う家電、コート類やレイングッズやゴルフバッグまで、家で散らかる物を一挙に片付けやすくしてくれる便利な収納。間取りに取り入れたい要望も多い人気の収納部屋。
丁度いい距離感があるLDK
リビング
プラス小上がりタタミルーム

リビング+タタミルームは家族や友達が集まりやすく寛げる空間に。
ソファーを中心に正面テレビ、横にタタミルームを配する事で、大人数にも余裕で対応できる空間に。おすすめポイントはタタミルームの位置と高さ。ソファと小上がりの視線の高さを揃えることで。普段の家族同士の会話も、友人たちとのワイワイ賑やかなコミュニケーションの両方が楽しめます。
リビングと分けた
ダイニング・キッチン
▲キッチンの作業スペースが丸見えで恥ずかしい。

ダイニングキッチンをリビングと離すことで、それぞれの部屋が落ち着く部屋に。
キッチンの横並びにダイニングテーブルをレイアウト。
料理の配膳や後片付けなど、短い動線で動きやすく、対面型とはまた違った使い勝手の良さがあります。
家族の気配が伝わる
見通しの良いキッチン

キッチンは家の司令塔!?家族の気配が伝わる見通しの良い場所にレイアウト。テラスからの自然光が心地い空間です。
造作カップボードのメリット
造り付ならではの、空間をフルに活用したカップボード。無駄のない理想的な収納です。(もうひとつ大きなメリット。地震の時に倒れず安心)
多目的に使える
家事カウンター
キッチンの背面に計画した家事カウンター。子供たちの宿題を見たり、パソコン読書コーナーとして多目的に使えるスペース
勝手口
機能性とデザイン性を両立
勝手口横の駐車場から直接キッチンに運べる機能的な家事動線。
屋根と壁でゴミ箱が外から見えないのもポイント。
雨に濡れない機能性と外観を損ねないデザイン性の両方を兼ね備えた勝手口
こだわりの家事動線
▲トイレのドアがリビングに面しているので、落ち着かない
▲浴室から自分の部屋までリビングを通る動線で来客時は困る・・
水回りは短い家事動線
1直線で機能的に!
勝手口→キッチン→洗面室→脱衣室→浴室+ランドリールーム
一直線に水回りが隣接したシンプルで機能的な動線。短い動線で家事が行えます。
洗面と脱衣室を独立させて回遊性を確保した間取り
ランドリールーム
室内干し専用部屋も計画
▲洗濯物が周囲に丸見えで恥ずかしい。
西日を有効活用した理想的な室内干し専用の部屋。カタガラスの採用で外からもみえません。2.5帖ほどのスペースですが、是非間取りに取り入れたい人気の空間。
LDKからの音が気にならない
プライベートエリア
▲浴室から自分の部屋までリビングを通る動線で来客時は困る。
▲テレビが寝室側にあるので気を遣う。
▲キッチンを寝室の近くにしたら洗浄機の音がうるさくて気になる
平屋は寝室とLDKを分ける
ゾーニングがおすすめ
プライベート空間と家族が集まるパブリック空間をきちんとゾーニング
それぞれ使用する時間帯や用途が異なる部屋をエリア別に設計する事で、家族同士でも丁度いい距離感のある間取りになります。おすすめの設計手法
プライベートエリアの間取り

スタディルーム
子供部屋とは別に設計
子供室はあえてコンパクトな広さで計画。勉強スペースはスタディルームとして独立させたユニークな間取り。
書斎
書斎の位置はどこがいい?
広めの書斎スペース。
これだけの広さがあればホームワーク空間としても使えます。
書斎の位置は寝室に繋げるか、独立させるかが計画のポイントです。
寝室のエアコンが共有できます
子供部屋
将来間仕切りできる
将来間仕切りできる子供部屋
平屋の失敗事例として、小さな部屋を作りすぎた・・という意見もありました。 将来の家族構成やライフスタイルに合わせて
(壁で間仕切れる、壁を外せるなど)
多目的に、フレキシブルに使えるよう計画するといいですね
寝室と
ウォークインクローゼット
たっぷりの収納を計画した寝室。
子供部屋とはなるべく離した位置での計画や、隣接する場合でも部屋の間に収納を挟んでお互いのプライバシーを確保する計画が望ましいです。
ケースによっては子供部屋と寝室を繋げて、お子さんが小さいうちは家族全員、一緒の部屋で寝るというスタイルもありだと思います。
まとめ
理想を詰め込んだ間取り
いかがだったでしょうか。
最後にもう一度
どんなところが失敗した後悔ポイントだったのか・・
おさらいしてみると
●住宅地に建てたら、二階建てに囲まれて日が当たらない。
●土地いっぱいの面積になってしまい庭のスペースがなくなった。
●洗濯物が周囲に丸見えで恥ずかしい。
●リビング全体に大きな窓を取り付けたが、周囲の視線が気になってカーテンが閉めっぱなしに・・
●寝室からトイレが遠くて不便だった
●テレビが寝室側にあるので気を遣う。
●キッチンの作業スペースが丸見えで恥ずかしい。
●キッチンを寝室の近くにしたら洗浄機の音がうるさくて気になる
●トイレのドアがリビングに面しているので、落ち着かない
●浴室から自分の部屋までリビングを通る動線で来客時は困る。
●個室を広く取ってしまい、収納スペースを作る余裕がなかった。
●日当たりや風通しが悪い間取りになった・・
気に入った使い勝手や要素を間取りに取り入れる、気に入った間取りをそのまま取り入れてみる。色々な間取りの良いとこどりで、ベストプランに!
最後までご覧いただきありがとうござました。あなたの理想の平屋が完成する事を願って!
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